LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
「ご…ごめんね!
深い意味はないんだ…!」
なんだか気まずいムードが漂い私は…本蔵さんに慌てて弁解をし大袈裟に手を降り謝った。
ますます険悪ムードが深まったのか沈黙を保つ本蔵さんは…長い腕を伸ばし私を突然引き寄せた。
私は体勢を崩しそのまま流れのままに本蔵さんの腕の中に引き寄せられてベランダ越しに抱きしめられる。
「も…本蔵さ…ん!」
あまりにも突然の出来事すぎて何が起こったかを理解する間もなく‥本蔵さんは私を抱き寄せてそして‥強引に口づける。
夜風がちょうど雲を払い私たちの頭上に月が現れ私達を照らした。
本蔵さんの腕が更に私を抱きしめる腕に力をこめ…私もそんな彼に答えるように…本蔵さんの身体を抱き留めて口づけ返した。
ゆっくり時間は…流れ、また風が雲を連れてきて月を覆い光を奪っていく感覚に気づきお互い唇をゆっくりと離して顔を見合わせた。
「ご…ごめん…。
暫くこのままでいいですか…。」
彼は、私の耳元で囁く声に私は頷いた。