LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)


 「じゃあ…行ってくるね!!」


 私の家で…朝ご飯を食べたあと自分の部屋に戻り…出張の身支度を済ませてきた本蔵さんを玄関先で見送る。


 「気をつけてね。」


 私は…もう少し一緒にいたいよー!という気持ちを飲み込み彼を見送り手をあげた。


 彼もにこりと微笑み手をあげた時…身をかがめて私の耳元で囁いた。


 「…昨日の話ですけど学校の文化祭見に行きませんか?」


 「えっ?」


 小声で囁かれた思いがけない言葉に意表を突かれて聞き返した様子を見てクスッと吹き出した。


 「そろそろ学園祭の季節だしね。
昔から文化の日にやってたから今も変わらないと思うんだ…。
 ちょうど今度の土曜日…文化の日だし一般公開やってるから行ってみるのも悪くないかなあと思ったんだ…。
 どうかなあ…?」


 本蔵さんは…先程とは違いあどけない表情で私に微笑んだ。


 「…賛成!
 それいいね!
 そうしようよ!?」

 私は…嬉しくなって手を子供みたいにあげて喜んだ隙を狙って…。


 「じゃあ…決まりだね…。
いってきまーす。」


 甘い声で囁かれ左耳の付け根に不意討ちキスした。

 
 ―これには…さすがに顔を赤らめて真っ直ぐ本蔵さんを見ることができず俯き加減で見送った。
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