LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
第2節:【現代】旅立ちまでの回想…5年ぶりの鑑定
駅通りに戻ってきた私は…とりあえず宝くじ売り場の近くまで足を運んでみたが…易者のおじさんではなく…アンティークなアクセサリーを売っている露店のお兄さんが暇そうに通りすぎる人の群れを見ていた。
はあ…。
私は…吐息を深くつきながら探す距離を伸ばすため隣街まで足を運んでみる事にした。
そんな事が数日繰り返されていたある日…。
私は…とりあえずスーツに身を包み就活の身支度を整えてた。
「雇用保険の書類と…。
印鑑…。
筆記用具…。」
持ち物の確認をしてふと…見上げたカレンダーに赤い二重の丸印しで囲まれているのに気づく…。
「あっ…。そーかあ…。
今日…。
文化祭の日かあ…。」
カレンダーを見ながら複雑な思いでみる。
この印しをつけた時には…まさかこんな日が訪れるなんて思ってもいなかった。
ジーンとまた目頭が熱くなってきて泣きそうになるのをこらえ私は戸締まりを終え外にでた。
まだ…未だに千夏達から私の記憶は消えてはいないようだが…ここ何日間か易者のおじさんを探して近辺の駅を渡り歩いているが出会えずじまいだ。