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最初は恋愛で結び付いたはずなのに、夫婦、そして子供も含めた家族になると近くなりすぎてしまって、ささいな感情の綻びは積もり積もって、あるとき心にあいた穴に気づく。 こういう夫婦の話はありふれたものかもしれませんが、そういうものほど書くのは難しいと思います。 主人公の、寂しさ。 不安を感じる息子たちのちょっとしたしぐさ、表情。 美味しそうなご飯。 それらの描写が細やかで、すんなり物語に入り込んでいけます。 切ないけれど心あたたまる、家族のお話。 是非、ご一読を!