大好きな君へ

家へ…

結局…五月蝿い奴の家に来てしまった…。

数分ほど前・・・

「俺ん家行くか!」

「はぁ?何言ってんの?」

「イヤ…俺、今一人暮らしだから。それに、その傷で帰れるの?」

言われてみれば、こんな顔に殴られた痕つけて制服もボロボロで家に帰れば、親が騒ぐし、下手すれば警察ごとになる…。

「でも…。」

「大丈夫。変な事しないし、親には友達の家にでも泊まるとでも言っとけば。」

「う・・・」

「じゃあ、決まりね。」


・・・という事で、今にいたるわけである。

「いた・・・」

「がまん、がまん。…はい。終わり。」

「ありがと」

とりあえずの手当てをしてもらった私は部屋の中を見渡してみた。
< 32 / 38 >

この作品をシェア

pagetop