大好きな君へ

祐という名

「起きた?」

「あれ?」

「泣き疲れて寝てしまったんですよ。」

そうか…。いつの間にか寝ちゃったんだ。

「紫那さん。お腹減りましたか?」

そういえば、減ってるかも。お昼食べてないし…。

「…減った。」

「じゃぁ、チャーハンでいいですか?」

「あ!やろうか?」

「ほんとうですか?実はあんまり料理得意じゃないんですよね・・。」

まぁ、あんたが料理得意って言ったら少し引くけど…。

「へ~。じゃあなんで一人暮らしなんかしてんの?」

「…。気分ですかね?」

「ふ~ん…。まぁいいや。キッチン借りるよ。」

「詳しく聞いてこないんですね。」

「なにが?」
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