コイ×アイ




一回受け取った紙袋は
手からこぼれ落ちるように床に落ちた


そんなことはどうでもよくて
朝のことを問い詰めることしか
考えてなかった


「え...」



床に落ちる紙袋を見て
驚く爽那



「お前さ、今日の朝、教室で相川と何してた?」


この一言で爽那の顔が
どんどん青ざめていくのがわかった



「いや、だからあの、それは...!」




「俺は言い訳聞いてねぇ!!
 相川と教室で何してたか聞いてんだよ!!」




「....」


「言えねぇんだ...ふざけんなよ!!」


ちょっとした沈黙


このとき爽那の肩は震えていた

泣いてるってすぐわかった




でも許せねぇもんは許せねんだよ...



「出てけよ...出てけよ!!」


そう言った後、落ちた紙袋を拾って
爽那は走って教室を出てった




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