コイ×アイ
ゆっくり階段を下りて
リビングの扉を開けると
いつものようにお母さんがいた
「おはよう爽那!
あら...どうしたのその顔...」
「おはよう。帰ったら話すよ。
そういえば昨日なんでいなかったの?」
「その話もしなくちゃね。あのね、
お父さん今単身赴任してるでしょ?
あっちでの仕事が軌道に乗り始めて
お母さんに少し手伝って欲しいんだって。」
「じゃあ、この家からいなくなるってこと?」
「いなくなるって言ったって1か月くらいよっ
爽那、1人でも大丈夫?」
「大丈夫だよ!あ、時間だから行くね。」
鞄を持って足早に家を出た