一月の花*君の体温
「この前の…ナシにしてもいいよ」
それは、カレンと僕が恋人になったことを言っているんだとわかった。
「嫌だ」
「言うと思った」
交わす言葉はいつもの調子なのに、カレンはもうすぐ死んでしまうかもしれない。
そんな現実、僕は認めたくなかった。
真っ白な病室は、カレンの命を吸い取ってしまうようで。
僕はその日から、カレンのために何が出来るだろうと考えるようになった。
それは、カレンと僕が恋人になったことを言っているんだとわかった。
「嫌だ」
「言うと思った」
交わす言葉はいつもの調子なのに、カレンはもうすぐ死んでしまうかもしれない。
そんな現実、僕は認めたくなかった。
真っ白な病室は、カレンの命を吸い取ってしまうようで。
僕はその日から、カレンのために何が出来るだろうと考えるようになった。