好きになった方が負け。
結局バド部にも体験入部。


大学に入ってできた友達と一緒に体育館へ向かう。



授業が終わったばかりなだけあって、体育館の中はまだ薄暗い。





女の人1人と、男の人1人。


先輩かな…?





「あっ、あの…今日体験入部にきたんですけど…」



すごく緊張した。




でも2人とも話やすくって、とってもいい人そう。


「この人何年生に見える?」

そういって話し掛けてきたのは女の人。

2つ上の3年生。

紗里奈先輩。




「えっと…3年生ですか…?」



「ほら、やっぱみんな同じこと言ってる〜!!この子1年生だよ」




目が大っきくて、
くせ毛の茶髪。
整った顔立ちは、とても大人っぽく見えた。



秋山悠斗。



これが私たちの始まり、出会いだった。
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