好きになった方が負け。
6月×日。

突然アッキーから電話


授業も終わって、今から帰るとこなのに何だろ…

とりあえず自転車に乗りながら、電話に出る。




「今どこ?」


『自転車置場だけど…。』


「これから暇?」



バイトも何もしてないマナは、暇と言えば暇だった。



すぐさま、アッキーのいる場所へ向かう。










そう、紗里奈先輩のマンションの前に。


紗里奈先輩の家は、大学から歩いて3分のトコにある。




事情を聞けば、今さっきまで、紗里奈先輩のマンションに2人でいた。

でも急遽紗里奈先輩の親がマンションに来ることになり、アッキーはマンションにいれなくなったと言うわけだ。


「バドしよッ!」


そんなアッキーをよそに、あまりしゃべらない先輩。


紗里奈先輩、アッキー、マナ…。


いくら何でも、この状況は気まずい

よりによって、何でマナなんだ






1番家近くて暇そうだかららしいけど…。


だからって、他の女の子と遊ぶのか?


でも、ちょっと嬉しかった。



女の子に見られてなくても、友達として見てくれてるのが嬉しかった。


確かあの時…

悩みを相談した時、


親友になろうって話してたっけ?






この日は結局、体育館で2人でバドミントンしたんだ
< 19 / 53 >

この作品をシェア

pagetop