好きになった方が負け。
次の日は試合だった。

ホテルから、20分程電車に揺られ、そこからまたバスで移動。

徒歩10分。

夏の日照りに体力を奪われながら、なんとか目的地の体育館まで着いた。

体育館の中はとても蒸し暑かった。



先輩とのダブルス。


バド暦9年目の先輩と、高校で途中で辞めちゃったマナとのレベルの差、スキルの差は目にわかる程だった。



負けたけど、でも、いい試合だったと思う。

ただ、試合中の先輩は恐かった。

特にマナに文句を言うわけでもなく、何かをアドバイスするわけでもなく、ひたすら無言…。


マナは…


先輩についていけるよう、必死に頑張った。


先輩はやっぱり、マナと組むの嫌だったのかな…?
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