好きになった方が負け。
紗里奈先輩が、アッキーのことを翔太先輩に相談してることは知っていた。
翔太先輩が密かに紗里奈先輩を好きなことも。
だから、上手くこの状況に持ってこさせて、最初っからマナに聞くつもりだったんだと思う。
奈保、翔太先輩、紗里奈先輩…、みんながマナを見る。
この時点で、マナの気持ちははっきりしていた。
でも、相手は先輩。
同じ学年なら素直に言えるかもしれないけど、この時のマナには、『先輩』と言う言葉がずっしりとのっかかっていた。
『好きですけど、先輩を応援してるんで大丈夫ですよ』
嘘をつくのが苦手なマナにとって、精一杯の言葉だった。
『いい後輩持ったね。』
そう紗里奈先輩に投げ掛ける翔太先輩の言葉に、胸がチクリと痛んだ。
翔太先輩が密かに紗里奈先輩を好きなことも。
だから、上手くこの状況に持ってこさせて、最初っからマナに聞くつもりだったんだと思う。
奈保、翔太先輩、紗里奈先輩…、みんながマナを見る。
この時点で、マナの気持ちははっきりしていた。
でも、相手は先輩。
同じ学年なら素直に言えるかもしれないけど、この時のマナには、『先輩』と言う言葉がずっしりとのっかかっていた。
『好きですけど、先輩を応援してるんで大丈夫ですよ』
嘘をつくのが苦手なマナにとって、精一杯の言葉だった。
『いい後輩持ったね。』
そう紗里奈先輩に投げ掛ける翔太先輩の言葉に、胸がチクリと痛んだ。