好きになった方が負け。
このやりとりをしている時、同時に3人としていた。


なっちゃん、里枝、アッキーの3人。


なっちゃんは高校のクラスメイトであり、大学でも同じクラスになったんだ。

同じ故郷をもつなっちゃんとは、高校の時はあんまり親しくはなかったけれど、大学に入って、いろいろ相談にのってもらったり、よく話すようになった。


そう、この時も相談にのってもらってた。


そして里枝にも。


里枝には、この時初めて、アッキーを好きだということを言った。




メールではあんなに言うことができても、実際には、苦しくて仕方なかった。


誰かに聞いてほしかった。




「アッキーのことあきらめる」

そう決意したのもこの時。













でも実際はそんなことできなかった。


先輩が好きだとわかっていても、どうにもならなくても、ただ好きでいるということだけで、楽になれた。


期待してても、先輩という壁は大きい。


でも、好きでいるのは自由だよね?

告白も何もしない。
勝手に好きでいていいよね…?
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