好きになった方が負け。
なっちゃんにも里枝にも、先輩はズルいって言われた。

確かにそう思う。


でも、アッキーを好きな気持ちは同じ。


だからこそ、先輩を悪く思うことができなかった。






先輩とのやりとりとは違って、アッキーとのは楽しかった。

マナと先輩がこんなやりとりしてるなんて、アッキーは全く知らない。



「足大丈夫?」



部活中、軽く足をひねってしまい、それを心配くれるアッキー。


こんな時でさえ、ドキッとしてしまう。

嬉しいこと言ってくれちゃって。




アッキーへの返信文を考える時だけ気が紛れた。











明後日の部活行くの嫌だな…。









アッキーを好きな気持ち、隠し続けていこう。

この時、そう決意した。
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