恋の宝石箱《鳴瀬 菜々子のオムニバス・teenslove短編集》
〜〜〜PS.ボーイズトーク〜〜〜
「なあ、勇樹。お前彼女に冷たすぎなんじゃない?
めっちゃシカトしてんじゃん」
「ああ。まあな。
アイツは人をバカにしてるから少しお仕置きしてんだよ」
「ええ?そんなタイプの子じゃないだろ」
「……自覚してねんだよ。
俺の表面ばっか見てる」
「………?よく分かんないんだけど。
あ、今日は彼女、空けといてよ。
図書委員だから」
「……あー?そぅなの?
うん、…分かった」
「俺さ、一応、図書委員長だから。
…何なら探り入れてもいいけど。
何か知りたいこととかあったら。
聞いておいてあげるけど」
「……別に。」
「お前、……。
もしかして自信ないのか?
彼女に好かれてるって」