恋の宝石箱《鳴瀬 菜々子のオムニバス・teenslove短編集》
――「俊哉と楓は他人なんだから、そうなってもおかしくないもの。
いつか…こうなる予感はしてたのよ」
!!!!!
「他人??!!
何?どういう事?!!」
驚く私にお兄ちゃんが涼しい顔で答えた。
「俺は…父さんと母さんの子じゃない。
………あれ。知らなかった?」
!!!!
「知らないわよぉぉ!!!」
「あら。言ってなかったかしらね」
「何。お前、実の兄だと思いながら告ってきたの」
「う………っ」
何なの、そのオチは。
悩んだ私の数年間は…何だったの!!!