東條くんのとある1日
PM8:00
いつものもこもこした部屋着に着替えて部屋をでる。
東條くんはお隣さんだ。だからご飯を食べてお風呂に入って、それからだって会おうと思えば会える。
私は東條くんといたくて、勉強教えてを口上にいつも部屋に押し掛けていた。
最終的にふたりで喋ってたりゲーム大会になったりするんだけど。
ちょっとどきどきしながらインターフォンを押す。足音がして、私が来ることをわかってた東條くんが綺麗な顔で私を招き入れた。
今さら。今さらかもしれない。東條くんの二階の部屋にあがるべく階段を登りながら頭を捻ってみるけどいい案は思い付かない。
うー。でも、今さらだ。わかってるけども。
「(緊張する…。)」
何年通ってんだよ!っととりあえず自分に突っ込むけどあんまり意味はなかった。
絶対笑われる。
わかってるけども、あああああ。心臓がばくばくいうのをうつむいて誤魔化しながら部屋に入った。