私に、できること【長編/未完】
「…話して?」
「あのね、
入れなかった。教室に。」
「まだ、
太陽も出てないころ。
なんか…
起きてるのか寝てるのか
わからなかった。
いつ起きたのかな、
みたいな。
時間を見ようと思って、
置き時計を見た。
画面が光って、
4時8分って出てた。」
「もしかして…」
ふと、思い当たった。
私は自分の手の平を
じっと見るジェスチャーを
して、それから
瑠璃の目の前に広げたー
瑠璃は、
ゆっくりうなずいた。