私に、できること【長編/未完】



「2人なら、
いつでも話すよ。
昔のこととか、
透明になったときの
感じとか。

もちろん、私も
もう できないだろうけど。」

「もっちろん!
た~くさんきくよ!」

「栞ちゃん…」

3人で顔を見合わせて、
笑った。



「…栞ちゃんは」

「なあに?」

「初めて私を“見た”とき、
怖くなかったの?」

「…すっごく
びっくりした。

まさかあんなことが
本当におきるなんて…

いまでも 思い出すと
ぞくぞくするんだ。」



< 116 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop