私に、できること【長編/未完】
「けどね、
自分があんなことに
なっちゃったら、
って考えたら、
なんか、急に落ち着いて。
…瑠璃ちゃんはどうか
わからないけど、
私だったら 怖いな って。
けど、いいな って思った。
うらやましさと、怖さと…
………。」
気づかなかったけど、
栞はうつむいて、なにか
考えこんでいるようだった。
瑠璃も気づいて、
「…栞ちゃん?
どうしたの…?」
「………」
「栞ちゃん」
瑠璃が、栞の前に座って、
肩にやさしく
手をかけて、言った。