私に、できること【長編/未完】
瑠璃は、ふう、と
深く息をはいて、
「…大変だったね。
…私も そうだったから。
友海ちゃんも…でしょ?」
ちょっと悩んで、
うなずいた。
「友達がほしい。
楽しく生きたいだけ。
それと もう一つ。
“憧れられたい”。
私は、そんなこと
考えてなかったけど、
…変われた気がするんだ。」
「ね、ねえ…?
お茶でも飲まない?
…息抜きしようよ!」
なんて言ってみる。
冷めてる自覚のある私には、
…めずらしい。
「…そうだね!
ごめん、なんか暗くなって」
「落ち着いてから話そう?」
瑠璃の言葉に、
栞はいつもの笑顔を見せた。