私に、できること【長編/未完】
「なにもうかばない
だけじゃない?」
「そ、そんなことないない」
栞の強烈な一言に
瑠璃は急いで首を振る。
「瑠璃ちゃん、面白いね」
私も大きくうなずく。
「ちょっと?!
友海ちゃんまで…」
ほら、笑えるじゃん、瑠璃。
そして…
「とてもさっきまで
暗かったとは思えないね」
「そうだね… 幸せだよ」
もっと笑って、2人とも。
もっと笑って、自分。
「どんなに辛くたって、
3人が一緒にいるときは、
輝いてる。瑠璃も、栞も…
…友海も。そうでしょ?」
2人はうなずかなかったけど
静かに笑ってた。