私に、できること【長編/未完】
あははっ、と 3人で笑った。
瑠璃も栞も、
本当に、幼なじみみたいだ。
だけど 栞は、
突然 真顔になって。
…こう言った。
「…もう、悲しい思いなんて
したくない。
…全部、吐き出していい?」
「…どういうこと?」
意味がよくわからなくて
聞き返す。
「過去を。
全部、話しちゃいたい。
…早く、楽になりたいの。」
「栞も、大変だね…」
瑠璃が言った。
「私も話したいこと、
あるんだ。栞の話を聞いたら
私も話すね。」
…なんだろう?
そんなの、聞いてない。
そして…
「栞」って呼び方は
意識的なのかな?
…わからないことだらけだ。