私に、できること【長編/未完】
私と栞は 友海が落ち着くまで
待った。そして、友海は
こう切り出した。
「…ありがとう。なんか、
嬉しくなっちゃって。」
「なにが…?」
「摩ってもらえて…。」
「私だけかと思ってたのに。
自分が一番 不幸だと
思ってたのに…。
瑠璃が友達になって、
栞はそれをうらやましいって
いってくれて。
…こんな幸せなことは
ないよ…。
瑠璃が、栞が、
私を頼ってくれた。
一人ぼっちだった 私を…。」