私に、できること【長編/未完】
1・初めまして!(p5~11)
あれから、あの子は、
帰る方向が違って、
昨日は校門で別れた。
私は、たぶんあの子も、
何を話したらいいか
わからなくて、
校門につくまで、
無言のまま。
「なんで遅くまで
残ってたの?」
「えっとねぇ…
勉強してたら、
集中しちゃって。
一緒に帰る子もいないから、
気づかなかった。」
「私でよければ
いつでもいいよ!
突然だけど、なんか奇遇だし
仲良くしよっ!」
「………うん!」
ちょっとうつむいてたけど、
顔をあげて
笑顔で言ってくれた。