私に、できること【長編/未完】



私が答える。

「私もいるよ。
この子は、栞ちゃんだよ。」

「栞ちゃんは…
私のこと、知ってる?」

「知ってるはずだよ。
あの日、見たから。」

すると、瑠璃は、
なにも言わなくなった。



「……いいよ。
栞ちゃんも連れて、
入ってきて。

私の部屋まで来て。」



声は消えそうだけど、
そういえば、風邪とか
具合悪い とかじゃなさそう。



< 80 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop