私に、できること【長編/未完】
「でも、私も、
すぐわかったよ。
あの子は
友達になりたいのかな?
だったら、私も
なりたいな、って思った。
…けど、
“黒い靄(もや)”に
勝てなかった。
裏切られた。
もう友達じゃない。
信用できない。
私なんか、
必要じゃなかった。
そんな、
思ってもいないことが
心の中に、どんどん
入ってきた。
違う。
あの子は友達。
私が信じられる人たち。
一緒にいたい…
うぐっ……」
服のすそが、
くしゃっ、っと縮れた。