私に、できること【長編/未完】



「でも、私も、
すぐわかったよ。

あの子は
友達になりたいのかな?

だったら、私も
なりたいな、って思った。

…けど、
“黒い靄(もや)”に
勝てなかった。

裏切られた。
もう友達じゃない。
信用できない。
私なんか、
必要じゃなかった。

そんな、
思ってもいないことが
心の中に、どんどん
入ってきた。

違う。
あの子は友達。
私が信じられる人たち。
一緒にいたい…



うぐっ……」

服のすそが、
くしゃっ、っと縮れた。



< 87 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop