私に、できること【長編/未完】



「…ねえ。
奇跡って、あるんだよ、
きっと。

私たちが出会えたのは、
…お互い、クラスメートも
よく知らなかったんだから、
奇跡だよね。」

言葉を続けた。
全部 話してしまいたかった。

「…私は、
クラスの子の名前くらいは
知っていたけど、

たとえば、ある子が
どんな子なのか知らないし、
知りようもなかった。

…知られることも
なかった。」



< 90 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop