私に、できること【長編/未完】
「“いっちばんの友達”
って…?」
栞がささやいた。
「瑠璃が「私に…言わせて」
私が説明しようとすると、
瑠璃が止めた。
「私が、友海ちゃんに
初めて会った次の日に、
言ったの。
私を、友海ちゃんの
いっちばんの友達にして
…って。
最初は、「なる」って
言った。
私が、なってあげる、って。
…違うの。私は、
私が友達と思える人が
ほしかったんじゃない。
私を、友達だと
思ってくれる人…。それが、
私の、ほしかったもの…。」