私に、できること【長編/未完】
「…待ってて。
姿を取り戻して 会いに行く」
低い、聞いたことのない、
でもはっきりした、その声。
「もう、負けないから。
私を信じて。
私も、信じるから。
友海ちゃん、栞ちゃん」
もし、瑠璃の姿が
はっきり見えていたなら、
どんな表情で
言っていたのだろうか。
でも、私は感じた。
瑠璃は、…いや、私たちは、
みんな同じはず。
決意を固めて。
明日を信じて。
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