私に、できること【長編/未完】
目を閉じる。
そして、強く思う。
目を開ける。
…やっぱり、来ちゃった…。
教室。もう真っ暗。
鍵が締められていて、
当たり前だけど、
だれもいない。
…だれも入れない部屋に、
私は いる。
怖いというか
不思議というか…変な気分。
私は扉をすり抜けて
――正確には 扉の前まで来て
すぐ外に瞬間移動して
階段に来た。
ここから踊り場は
数えたら16段あった。
男子なら 飛び降りようと
思えば できるかもしれない。
でも私は、女の子。
しかも、「病弱そう」な。
“普通は”絶対できない。
でも、私なら…。