史上最悪最低男
想いなんて口にはしない。
「ねぇ…、わたしのこと好き…なんだよね……??」
君は不安そうな顔を僕に見せる。
「ははっ、なに言ってんだよ」
僕はギュウッと君を抱きしめる。
そう、僕の愛しい君・谷原 桃花。
黒髪のセミロングに大きい眼。
そんな眼をうるうるとさせて、上目遣いをするのは絶対無自覚。
君は見るたび綺麗になっていく。
そして同時に哀しい眼をするようになる。
原因は……僕の浮気。
「千紘ー、ねぇ明日あそぼぉよぉ♪」
< 1 / 111 >