史上最悪最低男


わたしと桃花は同じ高校に合格した。



『ねぇ…、茉依ちゃん』



入学して1ヶ月ほど経った5月中旬のときのこと。


屋上で弁当を桃花と食べてると


真っ赤な顔をした桃花が話しかけてきた。


『なに?』





『わたし……





好きな人ができた………』



『マジでぇ!?!?』

わたしは持っていた紙パックのお茶を落としてしまった。


『声っ…声大きい!!』
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