史上最悪最低男
そしたら僕も言うよ。
『愛してる』って。
僕は愛に怯え、愛に飢えている。
「おまえさ…まだあいつのこと引きずってんの?」
雷基のひと言に、僕の中で何かが切れた。
バシッッ
カシャン…とCDが地面に落ちる。
「いってぇな…!!」
雷基は尻もちをつく。
何故なら僕が雷基に持っていたCDを投げつけたから。
「その話…もうすんなっつっただろ。」
「…そうだったな。悪ぃ。」
もう思い出したくない。
あんな昔のこと。