史上最悪最低男
甘ったるい声に甘ったるい香水を纏わせて近づいてくる女達。
香水キツいんだよ。
ちょっと顔がいい(らしい)僕は昔からモテた。
自分でも言うほど。
告白したのは桃花からだった。
『あのっ…そのっっ……大好きです!!』
顔を真っ赤にしながら告ってきたのは高1の秋。
同じクラスになったときから
まぁ可愛い部類には入ってるな程度で桃花を見てた。
『いいよ。つきあおっか。』
ほんの遊び程度だった。
『ホントに!?』
今までうつむいてた顔をバッと上げてきた桃花。
『うん。』
『ありがとうっ』