史上最悪最低男

僕が悪いみたいじゃないか。

僕の遊びに仕方なくつき合ってました。


遠まわしに言ってるものだ。



『帰れ。最低な女だな。

あんたの顔なんざ、二度と見たくねぇ。

結婚式にもいかねぇ。

祝福もしねぇ、帰れよっ!!!』


僕は美柚の腕をつかんで

荷物と一緒に美柚を部屋から追い出した。


『待ってっ…でもね千紘


『喋んな。さっさと帰って

彼氏に甘えとけ!!!』



バンッとドアを閉めて

僕はドアにもたれかかった。


ドアの外では美柚のすすり泣く声。




『泣きてぇのはこっちだ…。』





< 32 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop