史上最悪最低男
僕が悪いみたいじゃないか。
僕の遊びに仕方なくつき合ってました。
遠まわしに言ってるものだ。
『帰れ。最低な女だな。
あんたの顔なんざ、二度と見たくねぇ。
結婚式にもいかねぇ。
祝福もしねぇ、帰れよっ!!!』
僕は美柚の腕をつかんで
荷物と一緒に美柚を部屋から追い出した。
『待ってっ…でもね千紘
『喋んな。さっさと帰って
彼氏に甘えとけ!!!』
バンッとドアを閉めて
僕はドアにもたれかかった。
ドアの外では美柚のすすり泣く声。
『泣きてぇのはこっちだ…。』