史上最悪最低男

僕は桃花の手をつかんで家にいれた。

向かう先は僕の部屋。

父さんも晴香もとっくに家を出た。



「千紘…?学校遅れちゃうよっ!?」


焦った顔で僕を見る桃花を僕は押し倒した。



「千紘っ…ちょっと……ねぇっ」


僕は本能のままに桃花を抱いた。


桃花の目にはうっすらと涙。


“痛い”と呟く桃花の声を聞かないふりをして。



何度も何度も桃花を求めた。




桃花を抱いて眠ったあと

目を覚ましたのは12時半。

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