史上最悪最低男
わたしの想いはなんだというの。
千紘が今日、松下くんと帰った。
女の子と帰るよりよっぽど安心できる。
茉依ちゃんは今日部活があるからってことで1人で帰ることにした。
すると校門の前には綺麗な女の人が立ってた。
綺麗な長い髪に、長いまつげにふくらんでるおなか。
「あの…」
わたしはその人に声をかけた。
「あ…はい、なんですか?」
フワリと笑う顔は女のわたしでも赤くなってしまうほど。
「誰か待ってるんですか…?
妊婦さんですよね?
別の場所に移動した方が…」
「あら、ありがとう。
そうね、人を待ってるのだけど……
もう帰ってしまったのかしら。
2年生なんだけど。」
やっぱり誰かを待ってるんだ。
妹か弟でも待ってるのかな。
「高2なら分かるかもしれませんが誰ですか?」
「本当?