史上最悪最低男



深いキスから漏れる声に僕の理性は切れかかる。

他の女の汚い声とは違う甘い声。



桃花の甘い声はとてつもなくそそられる。

それを知らずにやってる桃花はある意味、ひどい。

他の女の声なんか全然そそられない。



桃花は真っ赤に顔を染めて僕の胸に顔を沈める。

あぁなんでそんなに可愛いんだよ。


「ねぇ…千紘?わたしのこと…好き?」

僕の胸の中で額を僕の額にくっつかせながら聞いてくる桃花。

「桃花はバカだな。」

僕は再び桃花に強く口づけた。







好きに決まってるじゃないか。


でも、そんな想い決して口にはしない。






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