史上最悪最低男
教室中にわたしと茉依ちゃんの
大声が響いた。
「……そうやって諦めるんだったらそうすれば?」
茉依ちゃんは立ちあがって教室を出てった。
「…っ……ぅぅ………」
わたしは両腕に顔をうずめて泣いた。
千紘だけじゃなくて
茉依ちゃんともケンカしちゃった……。
クラスメイトからの視線が痛くてわたしは教室を出た。
向かったのは屋上。
教室に帰りたくなくて、屋上に寝転がった。
空は透きとおるように青くて、澄んでいるというのに
わたしの心はどしゃ降りの雨。
曇ったまま。