史上最悪最低男
「家まで送るしさ。」
えぇ!?!?
「いっ、いいよ!!
大丈夫だからさ…。」
それにわたしが一緒に帰りたいのは…。
「まぁ千紘と帰る方が
谷原のお望みだろうけど。」
うっ…。
バレてる……。
「オレは千紘じゃないけどさ
友達なんだし、一緒に帰ろーぜ」
「友…達……?」
「そっ、友達。
だって谷原はオレの幼なじみの彼女だもんな。」
彼女…。
わたしのことを松下くんは
千紘の彼女と思ってくれてるんだね。