史上最悪最低男


「家まで送るしさ。」

えぇ!?!?

「いっ、いいよ!!
大丈夫だからさ…。」


それにわたしが一緒に帰りたいのは…。

「まぁ千紘と帰る方が
谷原のお望みだろうけど。」


うっ…。

バレてる……。


「オレは千紘じゃないけどさ
友達なんだし、一緒に帰ろーぜ」


「友…達……?」


「そっ、友達。
だって谷原はオレの幼なじみの彼女だもんな。」


彼女…。

わたしのことを松下くんは

千紘の彼女と思ってくれてるんだね。




< 73 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop