史上最悪最低男
松下くんは帰る途中でゲームセンターに寄ってくれた。
『ただ帰るだけじゃつまんねぇもんな』
そう言いながら、ぬいぐるみをとってくれた。
「はい、カルピスでよかった?」
ゲームセンターを出て、近くの時計台のベンチに座った。
「あっ、ごめんね。ありがとうっ
えと…お金お金……」
「いいって。これくらい」
お財布を出そうとすると、松下くんがわたしの手を止めた。
「なにからなにまで…すみません。」
「ははっ、どういたしまして。」
笑いながら松下くんは、コーヒーを飲んだ。
「…ん?なに?」
わたしがジーっと松下くんを見てると
その視線に松下くんが気づいた。