史上最悪最低男


走り続けて20分。

やっとミドリ公園に着いた。


やたら広い公園を見まわすと、桃花が座ってるのが見えた。



後ろから近づくと



「…んでわたしがこんなに悩まなくちゃいけないのよ。」



そう言う、桃花の声が聞こえた。






「何に悩んでんだよ。」




意を決して桃花に尋ねると、ビクンッと肩を揺らしてふり向いた。




「千……紘…?なんで…ここに??」

驚いたような顔を見せる桃花。
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