史上最悪最低男
「なんでじゃねーよっ!
ずっと探してたっつの。
つーか、ケータイ何回かけても繋がらなかったのはどーゆうことだよ!?」
桃花は急いでカバンを漁ってケータイをとりだした。
「あ…ごめん。電源……切ってた。」
……だと思ったよ。そんな事だろうと思ったよ。
「ケータイの意味ねぇだろ!」
僕のひと言に桃花はムッとした表情を見せる。
「もうっ!!
なんでわたしばっかり
そんなこと言われなくちゃいけないのよっ!」
桃花の目にはうっすらと涙が。
「だいたいわたしは美柚さんの代わりで…
千紘はじゃあなんで
わたしの告白を受けてくれたの!?
憐れみ?同情?遊び心?
そんなんだったらキッパリ
フッてくれた方が楽だった!!」