まだ私たちの間につける名前はない。
2.
『んー…ふぁー息白い、なぁ』
「…あ、本当だ」
「おい、美咲。お前んちまだかよ」
『ん?分かんない』
「ほら、危ないから。こっち」
『うん?あ、千尋ありがとー』
「この酔っ払いが」
結局、終電を逃すまで飲んでしまった私たち。
と、言うか。雅弘と飲み比べとばかりに飲み進め、柄にもなく酔ってしまった私。
一番店から家が近い事もあり、我が家で二次会、と言いながら送り届けてもらう事になった。
あまりここまで飲む事は無いのだけど…久しぶりの再会にはしゃいでしまったかな。
飲むと甘えたくなってしまう私。
男友達の様な二人に、そんな女の部分を見せたくはなかったのに。
…でも、その時はもうそんなのどうでも良かった。
ただただ、楽しかった。
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