まだ私たちの間につける名前はない。
そんな後悔を少ししながら、何幼馴染相手に意識しているのだと我ながら呆れてしまう。
そう、昨日は私も千尋も酔っていたし、そもそも千尋が私を異性として見る訳がない。
「よし、大丈夫だ」
漫画みたいな展開なんて漫画の中だけだ。
千尋に似合うのは、小さくて守ってあげたくなるような、可愛い女の子。
とりあえず、部屋片付けて夕飯作ろ…。
程よく散らかった部屋を見回して思う。
よく、この部屋に昨日人を上げられたよな。
さすがは酔っ払い。
そんなこんなしているうちに気づけば22時を回っていて、千尋からメールが入る。
23時過ぎるけどごめん
そんな、一行。
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