まだ私たちの間につける名前はない。



了解。





こちらも端的に返事を返し夕食作りを開始。



千尋の分はどうしよう、まぁ少し多めに作っておけばいいか。






……男が家に来るのを待つなんて何年ぶりだろう。



仕事にかまけて会わなくなって、そのまま別れた前の彼氏。



お互い束縛も執着も薄くて次第に距離が空いた。



私がもっと構ってって言えば、元彼がもっと束縛してくれたら、











『まだ付き合ってたかなぁ……』











思わず口に出て慌てて首を振る。



ダメダメ、最近独り言が多くなった。













.
< 25 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop