まだ私たちの間につける名前はない。





言われた場所には同じ様に待ち合わせか、何人かの若者が携帯を片手にうつむいている。




キョロキョロ辺りを見回すけれど、確信が持てない。




仕方なく、携帯のリダイヤルを押した。














コールが鳴り始まるのを待ってそれらしい人が居ないか周りを見回す。




…と、一人。




世の大抵の女性が“良”とするだろう、そんな容姿の男性が手にしていた携帯を耳に当てた。















『…』



「…あ、もしもし」



『…ちょっと、変わったね』



「え?…あ」
















目の前には、二年振りに会うあの子がいて。




二年前にその成長を知っていたはずなのに私の記憶の中にいるのは小さい頃の女の子みたいなあの子だったから、




はぁ、と改めて感心してしまった。












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