龍奇譚-彼の想い-





その間、周りからの視線が少しばかり痛い。



こそこそと話す声が聞こえてくる。



話している内容とは俺と龍宮の事がほとんどだった。



その話を盗み聞きすると、

どうやら俺たちが付き合っている事が校内に広まっているらしい。



そして、その噂にはありもしない事実が加えられていた。



何が加えられていたのかは……言いたくない。





人の噂は怖い……と実感した瞬間だった。





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